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桜前線



ここ近年、桜の開花シーズンがずれている。


もちろん異常気象のせいだろう。


他の地域ではどうか知らないが、私の住んでいる地域では ”観桜会” がピント外れで開催されてしまっている。


要するに、桜が咲く前に観桜会(出店やイベント)が終了してしまうのだ。


特に秋田市中央にある公園では、秋田市の指定公園区域となっているために融通が利かないらしい。


役所から期間変更の許可が下りないのだ。


観桜会として催される期間には、桜が咲いていない。


酒を飲もうにも、花が咲かないくらい寒いのだ。


そして満開時期となり、「さぁ 花見だ」 と行っても 出店はない。 祭り気分ゼロ。



今年は特にひどかった。


さすがに役所でも マズイと感じたらしく、数日延期をしたのだ。


しかし延長しても桜は咲かず、延期期間が終了した翌日から開花する始末。


これ以上の延期は出来ませんとの事。 バカにしてんのか?


まぁ、しょうがない。 役所としても、色々事情があるんだろう。


それでも敢えて言わせてもらう。




バカ じゃない?




市民の為に そこを何とかするのが市役所の仕事だろうに。


「こういう規則があるから、それは出来ません」 では困るのだ。


そこを 「何とかしてくれ」 と言っているのだ。





つい先日そんな事を友達の菅野君と熱論していた。


私達だって、 たまには真面目な議論 をする事もあるのだ。




私自身は、不満はあるものの、役人の気持ちと立場が理解出来ないでもない。


「役所だって内部にルールがあるわけだから、何でもかんでも対応は出来ないよなぁ。」


「そうかぁ? 税金で食ってんだから、そこの機敏な対応は当たり前だろ?」


「桜も悪いだろ? 気分屋さん感覚で咲かれても 役所だって困るよ、実際。」


「いや、そんな事言われたって、こっちだって困るよ。 異常気象は君らの環境破壊のせいでもあるんだから。」



?・・・。


(・・・何で 桜の代弁者 になった?)




私が話していたのは確か 菅野君 だったはずだ。


何で急にその立ち位置になったのだろう。


菅野君はニヤニヤと挑発的な顔をしている。


どうやらこれは 「かかってこい」 という合図のようだ。


憎たらしい奴め。


フン、後悔するがいい。



「もっと早く咲いてくれないと困るよ。 2週間遅れって。 遅すぎだろ?」


「そう言われても、こっちだって全国縦断してるわけだからさぁ。 関東で咲きながら東北でもってわけにはいかないのよ。」


「じゃぁ もっとはやく駆け上がって来いよ。」


「だって南の人達が引き止めるからさー。 『もう一杯だけ、もう一杯だけ』 って。」


「そこは断れよ。 北国の人間だって待ってんだぞ。 そりゃ南びいきだ。」


「あ~、あれか? 君は自分が良ければそれでいいタイプか? 南だって もっとお祭り騒ぎしたいだろうが。 北が楽しければ、南は苦しんでも構わないってか? 」


「ぐっ・・・。 北国の人間はなー、寒い冬を耐えて 春が来るのが今か今かと心待ちにしてるんだぞ。 北国方面に急ぐのが人情ってもんだろ?」


「人情持ってないもん。 人間じゃないから。」


「くっ。 じゃぁ、何だよ?」


「ん?」


「何者かって聞いてんの。」


「ん?」


「だからぁ、人間じゃなきゃ アンタ何者だよ!」




「・・・えーと。  ・・・ ・・・ えーと・・。 ・・・ ・・・  ・・・ 桜前線?」





(・・・勝機! キャラ固めが甘いっ。)




「ほほぉ。 では 桜前線さん とやら。 あなたは何故 南に留まりたがるんですか?  まさかぁ、ワイロでも貰ってるんじゃぁないでしょうねぇ?」


「そ、そんなわけ・・・。」


「おや? 動揺しましたね?」


「憶測でモノを言うのはやめたまえっ!! 証拠でもあるのかっ?!」


「フフフ、では質問を変えましょう。 そもそも、植物において 何故 ”桜” にだけ前線が存在するのですか? チューリップやタンポポにもあって然るべきじゃないですか。 私の聞込み調査によると、他の植物から相当不満が出ているようですよ?  『桜と赤坂の料亭で密会していた』 という証言もありましたねぇ。 何か隠してる事でもあるんじゃないですか?」


「バッ、バカなっ! 証拠もないのに適当な事を言うなっ! 名誉キソンで訴えるぞ!」


「証拠ねぇ・・・。 残念ながら今はまだ提示できません。 残念ながら、ね。」


「ほら見ろっ。 言いがかりにも程がある!」


「 『今は』 と言ったんですよ。 私は。 ま、時間の問題ですかねぇ?」


「チッ! 嫌な野郎だ! 覚えてろ。 向こう5年間 ここら一帯の地域はすぐ通り過ぎてやる。 スタスタと、チラ見程度で通り過ぎてやるからなっ。 満足に桜が楽しめると思うなよっ。」


「あぁいいでしょう。 せいぜい肝に命じておきますよ。 桜・前・線・さんっ。」


「ぐっ・・・。畜生!」






私の完勝である。






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肉まん



コンビニの肉まんコーナーで、友人の加藤君が


「テリーマンください」 と言った。



10年ほど前の話だ。



対応した店員は同世代ぐらいの若い女性だった。


女性店員はクスクスと笑い、かなりの好感触。


その時一緒にいたのは、私と菅野君。


2人とも、


(アイツやるなぁ)


と心の中でつぶやいていた。


見ず知らずの女性の笑いをとりながら、心までもつかむ。


同世代限定とはいえ、高等テクニックである。




次の日、違うコンビニに菅野君と訪れた。


偶然にも、店員は若い女性。


菅野君の目が光る。



長い付合いだ。 目を見れば解る。


(菅野、やるつもりだ。)



私達のような人種には、こういった笑いをとる為の行動は ある種の武勇伝みたいなものなのだ。


周りに仲間がいては武勇伝として認定されない。


1人で実行してこその武勇伝。


加藤君のパクリである事は少々フに落ちないが、菅野君の事だ、きっとヒネリを入れるのだろう。


いずれにしても 邪魔する訳にはいかない。



私は雑誌コーナーで立読みをしながら、全神経を後方に集中させて聞き耳をたてる。


菅野君がカウンターに向かって歩いていく。


肉まんコーナーで止まり、女性店員に声をかける。



やる気だ。



「すいません。」


「はい、いらっしゃいませー」




「 ロビンマスク ください。」




・・・。




女性店員も 「え?」 と聞き返したが、思わず私も 「え?」 と振りかえってしまった。


そこは  「~マン」  じゃないと成立しない。


「ラーメンマン」 とか 「ウォーズマン」 が正解である。


これでは ただ  「ロビンマスク」  を注文した、ちょっと頭のおかしい人だ。



女性店員は繰り返す。


「え?」


菅野君も繰り返す。


「 ロビンマスク ください。」



・・・マズイ。 どうやら良い結末を迎える事は無理そうだ。


巻き添えを食うのはゴメンなので、私は他人の振りをしてそっとコンビニを出た。


自業自得である。 他人がフォローしてくれるほど この世界は甘くない。


第一、フォローの正解が見えない。





数分後、菅野君は 肉まんを2つ買って 出てきた。


1つを私に渡す。


どうやら 迷惑料 のつもりらしい。


さすが、礼儀をわきまえている。






菅野君、あの時 私は言えなかった。


女性店員の笑いも心も掴めなかった君ではあるが、


あれはまぎれもなく武勇伝である。




少なくても私の心はペチャンコに握り潰された。



ありがとう。








専門職



二十歳前後の時、私は自分の進路について悩んでいた。


当時、特になりたい職業もなく、かといって勉強する気も全くなかった。


今時の若者。


このままでは行き着く先は ”ダメ人間” 。


なんとか状況を打破しようと、友人の大岩君に相談した。



「大岩君、やりたい仕事ある?」



「う~ん、 仙人 とか 忍者 みたいな仕事がいいなぁと思ってるんだけど。 でもそういう求人はなさそうだし、難しいよね。 それに準ずる職業でもいいんだけどな~。」


魅惑的な回答をする人間だ。


そこを職業として捉えるとは。


魅力的な選択肢ではあるが、彼について行っては きっと戻ってこれない。


さすがの私も気づく。





十数年後。





現在、大岩君はゲームセンターでアルバイト店員をしている。



残念ながら忍者と仙人は絶望的らしい。


下忍の求人すらないそうだ。








夢に生きるって難しい。






もっとも、彼が 修行している気配もなかったが。








同類項



15年程前、私の通っていた高校は男子が多く、男子のみ編成のクラスと男女混合のクラスとが半々であった。


高校1年生の時、私は男子クラス。


華がなく 男臭いのは残念だったが、気を使う必要がないので気楽ではある。


そんな男の聖域であるが、授業によっては移動教室となり、我々のクラスに他クラスの女子が入り込む事があった。



ある日、他クラスの四ノ宮さんという女子が移動教室の際にノートを忘れていった。


学年全体を見渡しても、結構人気がある美人の子だ。


おいしいシチュエーションだが、いかんせん お年頃である。


おまけに田舎者。


クラスには男子しかいないから、女子に対して免疫不足。


何よりも、周りから冷やかされるのが怖いのだ。


全員がどうしていいか解らない。


ほとんどが彼女なんかいないのだ。


行く先が定まらない ”四ノ宮さんのノート” は、自然と一人の同級生の所へ行き着いた。




”三ノ宮君” だ。




三ノ宮君は文句を口にする。


「なんで俺のところに回ってくるんだよ!?」


他の同級生が答える。


「 『三ノ宮・四ノ宮』 の仲だろう?」


クラス全員が心の中でつぶやく。


(そうそう、 『三ノ宮・四ノ宮』 の仲だ。お前の役目。)


三宮君は反論する。 もちろん親戚でも何でもないのだ。


「何だよ!? 『三ノ宮・四ノ宮』 の仲って!」


私が答える。


「足して 『七ノ宮』 の仲だ。 あきらめろよ。」




この時点で完全に悪ノリである。



三ノ宮君は決していじめられっ子ではない。


むしろ いつも輪の中心にいるタイプだ。


だが 性格の良さゆえに いじられ上手なのである。 本人は気付いてないが。


「勝手に足すなよ!」


「単位が同じなら足してもいいんだぞ? 数学で習ったろ?  ”同類項” って言うんだ。 馬鹿だなー、お前は。」


「それとこれとは話が違うだろ!」


「 『5』 がいれば 『5』 に頼んだんだけどなー。 でも いないから。」


「じゃぁ八木にやらせろよ! 『8』 だぞ! 俺より5も上だ!」


「馬鹿だなー、単位が違うだろ? お前じゃなきゃダメなんだよ。 お前の ”ノ宮” が必要なんだ。」


「俺じゃなきゃダメって事ないだろ! ただ名字が似ているだけだぞ!」


「文句いわずに行ってこいよ。  ”7分の4ノ宮さん” の所に。 お前が行かなきゃ ”7分の7ノ宮さん” になれないだろ? きっと困ってるぞ?」


「なんだよ、 ”7分の7ノ宮” って! 勝手に足すなよ!」


「あのなぁ、お前、何のための ”三ノ宮” だ?  お前の名字は飾りモンか?」


「そういう名字の使い方 考えた事もねぇよっ。」


「じゃぁ考えろよ。 お前が行かなきゃ彼女は ”7分の7ノ宮さん” になれないんだぞ?  約分して ”1ノ宮さん” になれないんだ。  女の子を困らせたままでいいのか?」


「困ってるのは 『ノートを忘れたから』 だろっ!」


「分かってんなら届けてやれよ。」


「ぐっ・・・。」



シブシブ 三ノ宮君は届けに行った。


意外とこれがきっかけで本当に ”7分の7ノ宮” になったりするのかなと思ったが、そんなロマンスは訪れなかったようだ。





ちょっと悪ノリが過ぎたかなと反省した 青春の思い出である。








バーサーカー



友人の高津君は類まれな人物である。


彼の特徴は、


  「細い」

  「声が小さい」

  「髪がうすい」


パッと見は、ガリガリのストーカーみたいな印象だ。


そして最大の特徴は 「笑顔がエロい」 事である。


笑うと完全に下心丸出しの感じで 「ニヤリ。」 となるのだ。


顔立ちは本人のせいではないので、気の毒と言えば気の毒である。




しかし驚くなかれ。






本当にエロいのだ。




二十歳前後の頃、健全な男子であればエロ本の1冊や2冊は当然買ったりするものだ。


しかし、昼間であったり、レジ担当が女性であったりすれば買いづらいものである。


だが彼は違う。


「そんなの気にしないよ」 という勇者のレベルではない。


レジ担当が女性の時にわざと購入して、なおかつその女性店員をどれだけ引かせれるエロ本を選べるかが彼の喜びなのだ。


引いた顔で対応されるのがたまらないのだ。


「勇者」 どころの騒ぎではない。


もはや 「エロバーサーカー」 である。


「狂戦士」 だ。


敵も味方も関係ない。





「エロバーサーカー」 に 「エロい笑顔」 。



天は二物を与えないと聞いていたが・・・、



神様もイタズラが過ぎる事があるようだ。








ダムぬし より

コメントくださった方々、ありがとうございます。 申し訳ありません、コメントの返信を控えさせて頂いています。 日常会話から私の人物像が浮かび上がってしまっては、当サイトがつまらなくなってしまうからです。 より楽しんで頂くためと ご理解ください。 そしてカワウソなので許してください。

ダムぬし より2nd

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プロフィール

カワウソ

ダム主:カワウソ
秋田県在住 ♂ 30代前半

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